このアニメは絶望せし原作者へのオマージュにして,すべての絶望した日本人への手向けである.
だから,音楽もどこか影を背負(fù)った物が多い───と言うのは,わたしがこのアニメを色眼鏡で見ているのだろうか.
特筆すべきはメイン・テーマと,「春、満開の桜の下で」.DVDのメニュー畫面でこれが流れて來ると涙を禁じ得ない.惜しむらくはもう少し長(zhǎng)いバージョンも作曲し,収録して欲しかった.
ちなみに,「絶望のエピタフ」ってキング・クリムゾンっぽいタイトルだなあと思ったら,実際にクリムゾンの「エピタフ」に似てそうでギリギリ似ていない曲だったのには笑いました.こうした70年代テイストが,映像の1920年代テイストと合わせて「いつの時(shí)代か分からないレトロ感」を醸し出しています.ただ,フォークソング風(fēng)のあの曲は入っていなかった